つくば発 山ある記

山登り初心者の雑記帳

妙義山:石門めぐり

安藤百福センター合宿の2日目は、ハイキングチームと山登りチームの二手に分かれて行動。私は山登りを選択しました。引率は師匠、ピニートさんと夫も半ば私に連行される形で来てくれました。ピニートさん実は、学生時代にワンゲルに入っていたらしく、聞けば結構すごい山に登った話がぽろぽろ出てきます。

 

山登りチームの行き先は、百福センターからだいぶ離れた妙義山。最初なんで??と思ったけど、小諸に来る時いつも高速から横目に見て、あのギザギザが気になっていた私は喜びました。

 

ところが出発前、夫のシューズにイエローカードが出されたのです。ガテン系業界で働く夫は自らの体力に根拠のない自信を持っており、日頃から「万全の備え」とか「高価な装備」を斜めに見ているところがあります。ずいぶん前から、私がトレッキングシューズ買ってあげると言っているのに頑なに拒否し、今回はハイキングだから大丈夫じゃろと、履いてきたのがなんとゴルフシューズ!

 

池の平では大丈夫だったけど、妙義山に行くからには「これからホームセンターで運動靴を買ってください」と師匠。よくぞ言ってくれました。ってか、なんでゴルフシューズなのよ?!今まで山に何履いて行ってたっけ??と呆れる私を尻目に、いいのがあった、しかも980円、と得意げ。

 

ともあれ、妙義山にやってきました。

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こちらが買ったばかりの運動靴、師匠のお見立てです。

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重大な事故も多発している妙義山ですが、私たちが歩いたのは初級レベルの石門コース。4つの石門と数か所の鎖場がコンパクトに配置され、合間に普通の登山道もある天然のアスレチックという感じです。(見える石門は減るけど、鎖場を避けて登るコースもあります)

 

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カニの横ばい。ここはまだ歩きやすかったけど、

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終わるとすぐに「たて張り」が待ってます。斜度もきつく、狭いV字の切れ込みに身体を挟まれ身動きとれなくなったり、足場がなくて片足が宙を泳いだりとスリル満点。いやスリルなんてものではなく、真剣に緊張してひーひー汗だくでした。しかも登ったと思ったら、反対側がまた鎖。登ったのと同じくらい降りなきゃいけないって、、、。

 

それでも登山口から小一時間で第四の石門に到着。ここは広場になっていてテーブルもあり、寛げました。門の向こうにちっちゃく見える大砲岩。

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横にはこの景色。

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お昼休憩の後、大砲岩をもっと近くで見られるという「天狗の評定」まで足を伸ばしました。こんな警告があったけど、、、

 

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私たち一般登山者どころか初級登山者だけど、サポートがあるから大丈夫。と、深く考えず師匠についていきました。鎖を登って開けた景色を見て納得。天狗の評定までの細い道は両側が崖。どれくらい深いのか、怖くて見られません。左側は植物が生えてはいるものの断崖絶壁。右側は1mほど下に辛うじてテラスのような場所が張り出しているけどまあその高度感、半端ない。怖い~(写真だと全然なんだけど)

 

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恐れおののいている間に師匠はするすると天狗の評定に上陸し、あっという間にロープを張ってくれました。記憶が定かじゃないけど身体にカラビナをカチッとつけて、そのロープを頼りに私たちも一人ずつ上陸。赤い服の人は先客で、小さい犬連れでした。ロープなしにここを渡ってきたなんて、すごすぎる。

 

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一人座れるくらいの岩が1個あるだけで、掴まるものが何もない心もとなさ。落ち着かないったらありゃしないけど、ここから見る大砲岩はカッコよかった。犬のおじさんは、大砲岩はここから見ないとね、と言ってました。

 

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下山は鎖場を通らない道も提案されたけど、せっかくだから鎖場ともっと仲良くなりたくて、元来た道を戻りました。お陰で次の日から3日間、上半身の筋肉痛に苦しんだけど・・・。

 

心の底からドキドキしたり全身で恐怖に震えたり、その分大きな達成感があった妙義山石門コース。めちゃくちゃ楽しかったです。それにしても第四の石門までのこれが初級コースとは。山登りの道の長さと険しさを思い知らされました。

 

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