宝篋山(第32回):1時間で春から冬へ
2020年2月27日(木)
車を走らせていると、東の方の空遠くにむくむくと立ち上っている入道雲。これ夏の雲だよね、まだ2月なのに…と、運転中で撮影できないのを残念に思いながら向かった宝篋山。
春の初めは、乾いた景色の中でそこだけ、薄明かりがともったようにぽっと色づいている所を見つけると嬉しくなります。
木の芽も吹いてきてる。早くない?
駐車場から極楽寺コース登山口に向かう間、これでもかというくらい、春が来た証拠を突き付けられているようでした。
日差しも強くて暑いくらいで、防寒着を車に置いて行こうかと本気で思ったくらい。登ってると暑くて、滝の水しぶきを気持ちよく眺めたりしていました。
ところが。
山頂に着くと急に薄暗く、なんか白いものが落ちてくる。何これ?と思ったら…
なんと、雪が降ってきました。
丁度同じタイミングで登頂したご夫婦が、一人じゃ寂しいでしょう、とテーブルに誘ってくれたのですが、その間にもどんどん空は暗くなり、風も出て寒くなってきました。
ご夫婦は我孫子にお住いのS木さんといい、昨年の宝篋山登頂回数が二十数回。お二人とも80歳超えてるとのことだったけど、ヒマラヤに行ったとかカナダで山スキーとか、うらやましいお話が一杯。ですが雪は容赦なく降ってくるし、座っていると寒くて寒くて、話も片耳にしか入ってきません。持ってきた道明寺を一緒に食べようとコーヒー淹れていたけど、さっさと片付けて一刻も早く下山することしか考えられないー。S木さん達はまだお食事中だったけど、お先に失礼して逃げるように下山。
461mの宝篋山で、こんな天候の急変を体験するなんてびっくりでした。1時間前は初夏かと思うほどだったのに、低い山でも侮ってはいけない。防寒具、車に置いてこなくて本当に良かったー。
下りて改めて見回すと、やっぱり麓はこんなに春でした。
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