つくば発 山ある記

山登り初心者の雑記帳

宝篋山(第28回):冬はつとめて

2020年1月22日(水)

 

出勤前の女神さまと待ち合わせて宝篋山へ。太陽は出ていないけど空が白み始めた6時20分、行動開始。わずか2台だけどすでに先鋒隊がありました。

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1時間で山頂に到着。雲間から差し込んだ光が霞ヶ浦を照らし、まるでスポットライトのよう。

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女神さまを山頂でお見送りし、朝のコーヒー飲んでから下山しました。

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登りは喋っていたので写真撮らなかったけど、下りは道草食いながら。

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行きは暗くて見えなかったけど、田んぼは一面に霜が降りていました。

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あぜ道の草もシュガーコーティングされたみたい。

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冷たい衣をまとった草の芽の美しさに、心奪われてしまいました。日が昇って気温が上がってきているのでしょう、見ているそばからじんわり溶けていくのがわかります。「朝の宝篋山は特別」と、ほぼ毎日登っている女神さま。本当に、朝にしか見られない良いものをたくさん見つけた朝でした。昨日は同じ場所であふれる光の中、お花を見つけたというのに。

 

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宝篋山(第27回):ノアちゃん

用事が立て込んだり天候不順のため、前回の山から1週間が過ぎたこの日。心がざわつくいいお天気で、午後少しだけ時間があったので、山に行くの一択。行く先は宝篋山の一択。

 

2020年1月21日(火)

いつものように極楽寺コース登山口を目指して田んぼを歩いていると、犬が居ました。

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繋がれていないし可愛いから、捕まえて連れて帰っちゃおうか…と不届きな考えが一瞬よぎるも、少し先に飼い主さんらしき人の姿あり。追いつくと私はさっきのヨコシマな考えなどなかったかのように笑顔で挨拶し、少しの間一緒に歩きました。

 

別の運動公園でお散歩した帰りに下見に寄ったそうで、この先まで行ったら引き返すとのこと。持病があって自分は登れないから、とおっしゃってました。犬は「ノアちゃん」と呼ばれていて、とても人懐こく、もの言いたげに近寄ってきます。うーん、私が山頂に連れて行ってあげたい!

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これでも中学の時は山岳部だったんですよ、と飼い主さん。

 

私:山岳部のある中学ってすごくないですか? 

主さん:ドイツ系のミッションスクールで、サッカー部と山岳部しかなかったんですよ。栄光学園っていうんですけどね。。。

 

聞いたことある名前だけど、今でも山岳部あるのかな、と思って調べてみたら。余談ですが東大進学率が高い有名校らしく、卒業生には「え、あの人も?この人も?!」とスゴイ方々が名を連ねていらっしゃいました。山岳部は現在、ありませんでした…。

 

ノアちゃんと別れて登山道に入り、思わずつぶやいた独り言。

「クッキーちゃん、一緒に宝篋山来たかったね・・・」

  

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 クッキーは17年一緒に過ごしたうちの犬。私が山に行き始めたのはクッキーが旅立った後なので、一度も山に連れてきたことはありません。でも、宝篋山の存在を初めて認識したのは、お世話になった動物病院でクッキーが点滴を受けている時でした。待っている間、私がエベレストの本を手に取ったことから看護師さんと山の話になったのです。その頃の私はまだ自分が山登りを始めるとは思っていなかったものの、エベレストや高所登山、遭難に関する記述を読みまくっていました。つくばには筑波山しかないと思っていて、「たまに宝篋山に行きます」と言われて初めて、どうやら筑波山の近くにほうきょう山という山があるらしい、と認識した次第(笑)

 

そんな訳で、一緒には来られなかったけど宝篋山はクッキーが連れてきてくれたんだよね…なんて思いながら歩きました。

1月27日、奇しくもクッキーの誕生日にこの記事をアップすることになるとは。

 

帰り道はぽかぽか。光のどけき春の日だ・・・。

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枯れた冬景色の中に、よく見るともうお花が咲き始めています。

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小町山~朝日峠でお初釜(百Y山#6)

ご近所さんで構成する山歩きサークル、つくばトレッキング会の新年オフ会だったこの日。2時からだから午前中山に行けるね、と、同会名誉顧問の女神さまと前座ハイキングすることになりました。

 

2020年1月13日(祝)

宝篋山が2回続いた私に配慮してくれ、行先は小町山。麓の「小町庵」におそばを食べに行ったことがあり、ハイキングコースの存在は知っていたけど歩くのは初めてです。昨日の雨が嘘のように晴れ、暖かい山日和でした。

 

8時頃、登山口を出発。

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宝篋山同様よく手入れされ、変化に富んだコースでした。所々に大きな岩やベンチがあります。

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ほどなく山頂に到着し、百Y山6座目達成、家族から93点の評価を獲得しました。気温が高かったのと、ベンチがあったので事前に座ってストレッチしたのが功を奏し、脚が良く伸びたのです。

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この後ろには筑波山が。小町山の標高は361mで、宝篋山よりきっちり100m低いのです。

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一度下ってまた登り、朝日峠にやってきました。大きな展望台になっていて、車でも来られます。さっき登った小町山。

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筑波山も。

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土浦と霞ヶ浦

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新年初だし、女神さまにまだお抹茶をふるまったことが無かったので持ってきました。たまたまやってきたソロ登山者さんも巻き込んで、しばしお茶。

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小町山と朝日峠も、地元ボランティアの方によって整備された愛すべき里山です。

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「水飲み沢」なのにこの水は飲めません、って…!!

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枯れ木に花…?

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小野小町の腰掛石。

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小野小町伝説は「小野」と名の付く全国津々浦々にあるようですが、ここでは小野小町が旅の途中で息絶えたといわれ、近くにはお墓まであるのだとか。

www.city.tsuchiura.lg.jp

 

小町山と朝日峠は「登山じゃなくハイキング」と思っていたのであまり興味なかったけど、歩いてみたら楽しかった。変化に富んだ景色と、低いながら絶景も見られます。二度のゆっくり休憩も含み、行動時間は3時間。この日は家に帰ってお昼食べたけど、下山後すぐに小町庵のおそばも頂けます。(行列用の椅子があるので、早めの行動が良いでしょう)冬の低山ハイキングにいかがでしょうか。

 

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宝篋山(第26回):こんな時にアクシデント、「天然」認定を受ける

東京から植村冒険館友の会のメンバーが来てくれ、一緒に宝篋山へ行くという前日。天気予報は「曇りのち雨」だったけど、このメンバーでまたいつ集まれるかわからないので、決行することになりました。そしたら当日の朝になって消えたのです、傘マークが!

 

2020年1月12日(日)

8時45分着の電車でつくば駅に集合。雲り空だったけど、たまに薄日も差していました。揺れに揺れ、ほとんど諦めかけていたけど最後まで中止にしなくて良かった。

 

登りは極楽寺コース。お客さんが居る時はなぜか写真が撮れないので、この日の一枚目はいきなり山頂です。連休中ということもあって混んでいました。しばらく待って、やっと空いた席を確保。

 

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お昼を済ませ、バイオトイレで用を足していざ下山、という時、事件は起こりました。お尻が冷たい!と思ったと同時に「なんか垂れてるよ!」と言われ・・・ま、まさか!?・・無自覚のうちに粗相でもしたのかと一瞬血の気が引くが、ザックのウェストポケットの辺りから水分がぽたぽたとこぼれているではないか!

ザックを開けてみると、やっちまったー。ボトルの水が空になってる。蓋がちゃんと閉まっていなかったようです。しかも入っていたのは真水じゃなくてポカリスエット。トイレが近くならないよう、この日に限ってポカリを入れていました(泣)ザックの底はポカリの洪水…容量およそ650ml。。。

ボトルの下にはダウンジャケットとレインウェア、救急セットが入っていました。ボトル直下にあったダウンは撥水性が素晴らしく、取り出した時はまだ水玉がコロコロ転がり、生地に吸収されていない状態。水分はその下にあったレインウェアを直撃していました。まあ元々濡れるものだし、レインウェアがすべてを受け止めてくれたのは不幸中の幸いというものでしょう。びしょ濡れなレインウェアを大きいポリ袋に放り込み、ザックをさかさにして洪水を空にすると、何事もなかったように行動を続けることが出来ました。

 

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この件ですっかり「天然な人」認定を受けた私。3人の宝篋山への評価は高く、植村冒険館の新年山行より楽しかった、とまで言ってくれた人もありました。でもこれから宝篋山の名前が出る度、この事件のこと言われそう。

 

教訓。いろんなサイズのポリ袋を持っていると、不測の事態が生じたとき役に立つ・・・じゃなくて、「ボトルの蓋はしっかり閉めよう」ですね。

 

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宝篋山(第25回):純平歩道を行く

12月に大菩薩嶺に行った帰りのバスで、席の近かった人たちが宝篋山に来てくれることに。百名山でもない里山に東京からわざわざ電車で来てくれるなんて嬉しくて、話が決まってからずっと楽しみにしていました。その日を2日後に控え、下見に。

 

1月10日(金)

朝はスコーンと晴れていたけど

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予報通りお昼から雲が出てきたこの日。

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天気予報、外れてくれー。みんなが来てくれる日の週間予報は、前後晴れなのにその日だけ傘マークがついていて、この傘、どっか行ってくれないかなぁ…とこの2,3日、天気予報見てはため息をついていました。

 

初めての方には登り極楽寺コース、下り小田城コースがお勧めらしいです。ですが今度来るメンバーにはそれじゃ物足りないだろうから、下りをわざと遠回りするコースを下見しました。常願寺コースで降りて途中から純平歩道に入り、小田城コースの途中から降りるというもの。

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常願寺コースを歩くの2回目、ほぼ1年ぶりです。木のコブかと思ったら、どうやら巨大なハチの巣。

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1年前、こんなのあったっけ?絡みつくように密着しているこならと桜の木。

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純平歩道は、南側に降りる3本のコースを横切るルートで、各コースの連絡通路のような道です。今まで歩いたことのある左半分はアップダウンのないトラバース状態だったけど、今回初めて歩いた右半分は全く違いました。下りてきた常願寺コースの急坂をほとんど登り返す感じ。下山中であることを忘れないとやってらません。途中すれ違った男性に「こっちから来る人は珍しいですよ」と言われました。個人的にはこういう、登りと下りが入り交ざっている道は好きなんですけどね。

 

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当日、決行できるかどうかわからないけどとりあえず下見終了。下りのコースは当日、みんなの希望や疲れ具合に応じて決めることにしました。

 

1月だというのに入道雲のなりそこないみたいなのがあるし、駐車場の一部が湿地になってる。温暖化による気候変動はこれからどうなっていくのか、本当に心配。。。

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筑波山(第35回):初詣、南側全コース踏破

2020年1月4日(土)

まだ初詣に行っていなかったので、遅ればせながら筑波山にご挨拶。土曜日で駐車料金が500円なので、2周して元を取ろうと早めに家を出ました。

 

8時半、神社でお参り。

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迎場コースから

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白雲橋コースに入り、

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女体山山頂でうっすらと見える富士山を拝み

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御幸ヶ原コースを下山。宮脇駅付近で見つけた種の木?と

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前回、何か分からなかった黄色い蕾は蝋梅で、とても良い香り。

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御幸ヶ原コースを登り返していると、男女川付近でハート型の石をうっかり踏みそうになりました。初めて気が付いた、こんな可愛い石があったなんて♪しかも男女川近くなのが洒落てる。

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実はここに至る前、足元ばかり見て歩いていたので突然、標識に頭を思いっきりぶつけてしまいました・・・「御幸ヶ原まで1.4km」とかかいてあるアレです。そしておでこに見事なたんこぶが・・・(恥) 今年は当たり年だと、ポジティブに考える。

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男体山に登頂し

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御幸ヶ原から女体山を経て、弁慶茶屋から今度はおたつ石コースへ。赤い実はまだ色が今一つ。

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つつじが丘から 迎場コースを下って神社に戻ると、初詣の人々で賑わっていました。

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女体山でお守り購入。交通安全のお守りが何種類かある中で「身体安全」もついているのを選びました。あッ、お守り持ってたのにたんこぶ出来たって一体…?!

 

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宝篋山(第24回):2020年登り初め

年末年始、帰省していた息子が宝篋山に行ったことがないというので、登り初めは一緒に宝篋山へ。装備など何一つ持ってきていなかったけど、普段着+家にあるもので行っちゃいました!

 

2020年1月2日(木)

ハート岩の看板もすっかりお正月仕様。ここが極楽寺コースの玄関のようなものかしら!?

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山頂の宝篋印塔にも鏡餅が供えられ。

 

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小田城コースにあるお地蔵さんの小屋も、こんな風に飾られるとちょっと清められた雰囲気。日頃は薄気味悪くて近づけないんだけど。。。

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実は息子、小学校5年生からずっと近くの大学の体育学科キャンプ研究会で月2回、アウトドアを習っていました。毎年夏休みは登山、春休みはスキーの合宿があり、大学生になってからは引率する側として参加していたという、アウトドアに関しては私のずっと上を行く経験者です。筑波山にも何度も登っていたけど、最近聞いたところバリエーションルートばかりで普通の登山道を歩いたことはほとんどないとか。

 

初めて一緒に行った山は幼稚園の頃、ボーイスカウト行事の高尾山。次が2008年、エクアドルのインバブーラにガイドさんと共に。今回は12年ぶり3回目の親子登山となりました。

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当時から靴や雨具など、息子に必要なものを揃えに好日山を利用していたけど、まさか後々、自分自身がお得意様になろうとは思ってもみませんでした。当時私は登山にも全く興味なく、装備がどういうものかとも知らず、正直に告白しますが安いものでテキトーに済ませていたのです。足がすぐ大きくなるから靴だけは毎年買い替えていたけど、山の装備には小さなものにも出費を惜しまない現在の態度とは大違い・・・汗 よくぞ無事に大人になってくれた!

 

この日は普段着(ジーンズだし!)にスニーカー、私から借りたザックに夫のダウン(一応ゴアテックス)と私の水筒を入れて行きました。

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麓のガマの穂がふわふわになってる。暖かく、気持ちの良い山歩きでした。

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今は私の方が激しく山に行っているので、家族や世の中に迷惑をかけないよう、今年も安全第一に山登りすることを誓います。

 

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