宝篋山(第27回):ノアちゃん
用事が立て込んだり天候不順のため、前回の山から1週間が過ぎたこの日。心がざわつくいいお天気で、午後少しだけ時間があったので、山に行くの一択。行く先は宝篋山の一択。
2020年1月21日(火)
いつものように極楽寺コース登山口を目指して田んぼを歩いていると、犬が居ました。
繋がれていないし可愛いから、捕まえて連れて帰っちゃおうか…と不届きな考えが一瞬よぎるも、少し先に飼い主さんらしき人の姿あり。追いつくと私はさっきのヨコシマな考えなどなかったかのように笑顔で挨拶し、少しの間一緒に歩きました。
別の運動公園でお散歩した帰りに下見に寄ったそうで、この先まで行ったら引き返すとのこと。持病があって自分は登れないから、とおっしゃってました。犬は「ノアちゃん」と呼ばれていて、とても人懐こく、もの言いたげに近寄ってきます。うーん、私が山頂に連れて行ってあげたい!
これでも中学の時は山岳部だったんですよ、と飼い主さん。
私:山岳部のある中学ってすごくないですか?
主さん:ドイツ系のミッションスクールで、サッカー部と山岳部しかなかったんですよ。栄光学園っていうんですけどね。。。
聞いたことある名前だけど、今でも山岳部あるのかな、と思って調べてみたら。余談ですが東大進学率が高い有名校らしく、卒業生には「え、あの人も?この人も?!」とスゴイ方々が名を連ねていらっしゃいました。山岳部は現在、ありませんでした…。
ノアちゃんと別れて登山道に入り、思わずつぶやいた独り言。
「クッキーちゃん、一緒に宝篋山来たかったね・・・」
クッキーは17年一緒に過ごしたうちの犬。私が山に行き始めたのはクッキーが旅立った後なので、一度も山に連れてきたことはありません。でも、宝篋山の存在を初めて認識したのは、お世話になった動物病院でクッキーが点滴を受けている時でした。待っている間、私がエベレストの本を手に取ったことから看護師さんと山の話になったのです。その頃の私はまだ自分が山登りを始めるとは思っていなかったものの、エベレストや高所登山、遭難に関する記述を読みまくっていました。つくばには筑波山しかないと思っていて、「たまに宝篋山に行きます」と言われて初めて、どうやら筑波山の近くにほうきょう山という山があるらしい、と認識した次第(笑)
そんな訳で、一緒には来られなかったけど宝篋山はクッキーが連れてきてくれたんだよね…なんて思いながら歩きました。
*1月27日、奇しくもクッキーの誕生日にこの記事をアップすることになるとは。
帰り道はぽかぽか。光のどけき春の日だ・・・。
枯れた冬景色の中に、よく見るともうお花が咲き始めています。
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