つくば発 山ある記

山登り初心者の雑記帳

般若山:必死で登ったそこは、近寄ってはいけないところだった

2019年11月3日(日) 同行者:女神さま

双子山で岩場を堪能した翌日。

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ゴルフ場の宿から向かった先は般若山でした。

 

三十四ヶ所ある秩父札所の三十二番、法性寺を抜けて山に入ります。

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手入れされた庭を進むと山肌に沿うように御堂があり、その奥に登山口があります。

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山に入ってからも随所に祠や仏像が設置されていました。その代表格である大日如来像へは、急峻な鎖場を登らないと行けないのですが、札所巡りの観光客も訪れている様子。山と信仰の深い結びつきを、行く先々で感じます。

 

2時間ほど歩いたところ、突然目の前に現れたこの光景。台風19号の時起こった土砂崩れのようです。鉄塔の方へ上っていく登山道が跡形もなく土砂に飲み込まれています。こんなに間近に土砂崩れを見たのは初めて。衝撃でした。ひるむことなく登っていく女神さま。

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私も後に続きましたが、かなりの急斜面。ちょっとでもバランスを崩すと後ろに倒れてしまいそう。なぎ倒された草や木の根っこの強度を確かめながら掴んで登ったけど、長雨の後で地盤が緩んでいるはず。この根っこがポロっと取れ、それが引き金になってまたドドッと崩れる可能性もある… 私たち以外に誰もいない登山道。ここで土砂の下敷きになったらしばらく見つけてもらえないだろうな…。一刻も早く抜け出したかったけど、目の前に飛び出た根っこや木片が邪魔でなかなか進めません。

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3分の2ほど上ったところでふと見ると、斜め下に階段の生き残った部分があるではないか!(上の写真右上)  せっかく登ってきたところを降りて、土砂崩れを横切らないといけないけど、コース変更して階段に上陸しました。直登していた女神さまは途中、軽い悲鳴が聞こえたりしたけどもう、登り終えています。さすが。私もどうにかなった…と、ほっとして階段を十数段登ったところ、また土砂崩れに遮られて行き止まり(涙)。

道じゃない所をどうにかして登らなくては先に進めません。必死で藪漕ぎして、何とか登りきることができました。藪の中に残っていた前人の足跡を見て、誰かもここを登ったんだ、登れるんだ・・・とどれだけ励まされたことか。

 

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無事、土砂崩れを脱出して行動を続けられたのですが、後で家族に話すと「土砂崩れ現場にむやみに近寄ってはいけない」と言われました。進むことしか考えていなかったけど、本当は引き返さなくてはいけなかったんですね。人の多い筑波山なら通行止めだったと思います。無事で良かった…。

 

見晴らしの良いここでY字したかったけど、足場が水平でなく、すぐ後ろが崖で危険だったのでご容赦を。

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