つくば発 山ある記

山登り初心者の雑記帳

筑波山(第49回):御幸ヶ原コースで一瞬、道迷い

私は冒険しないタイプなので、一人で行くのは筑波山と宝篋山の知ってるコースだけ。同行者が居ないと知らない山には行けません。なので、今のところよほどの事がない限り道迷いすることはないだろうと思っていました。そんな私がまんまと道に迷った話です。それも地元・筑波山で。

 

2020年9月10日(木)

神社のサルスベリが綺麗だった朝。たまたま近くに居た人の会話から、これがサルスベリだと知りました。

f:id:tomoquito:20200919215537j:plain

 

去年は見た記憶も写真もなく、見逃していたようです。

f:id:tomoquito:20200919220218j:plain

 

鮮やかなピンクがきれい。

f:id:tomoquito:20200919220617j:plain

 

今日は御幸ヶ原コースで男体山へ往復。道草食わずに歩くことを目標にしました。

f:id:tomoquito:20200919220716j:plain

 

御幸ヶ原コースの脇には登山道と平行な踏み跡が多くあり、階段を避けたい時や前の人を追い抜く時、通る事があります。この日、ケーブルカーのすれ違い地点をだいぶ過ぎた辺りで、肩で息をしながらゆっくり登っている人が見えました。狭い所に差し掛かったので近づいては悪いと思い、私は踏み跡の方に逸れることに。踏み跡は登山道から少し離れるけど、このまま真っ直ぐ行けばまた登山道に出会うのです。自信を持って登りました。

 

ところが。そろそろ出会う頃になっても登山道らしきものは見えず、もうすぐかな、、と思いながらもまだ登り続けると、、、見えるはずのない物がそこにありました。地面から斜めに生えて(?)いる電線ケーブル。街中にもよくある、黄色いカバーのかかっているアレです。こんなのあったっけ?、、、と思いながらも進み、あり得ない景色が目の前に広がって初めて、私は立ち止まりました。

 

ケーブルカーのトンネル出口と、そこから御幸ヶ原に向かって伸びる軌道。見たことのない景色が、不気味に広がっている。どこなんだろう、ここは。合流するはずの登山道は全然見えないし…。

 

こうして焦って動き回り、転んだり滑落して人は遭難するんだ…と、私はどこか冷静でした。(普段の私はちょっとしたことでパニクって大騒ぎするんですけどね^^;) GPSで現在地を確認。周りの地形を見ながら落ち着いて考えると、道を逸れた後、登山道は急に曲がり、さらにその先で下っていた事を思い出しました。真っ直ぐ進んで合流するのはもっと下の別の場所だった。思いっきり勘違いしてたのです。

 

登山道に出る方向が確信出来たので、あとは進むのみ。結構な急坂を滑り降り、半分藪漕ぎしながらリカバー出来たけど、その間、前の人が滑った後や靴跡がくっきり残っていました。他の誰かも同じ間違いを犯したのか、又はバリエーションの一つなのか。ともあれ、自分に関しては通り慣れているがゆえ、油断して道を逸れてしまったのがいけなかった。電線やケーブルカーがあったから早く気づいたけど、もし何もなかったらどうなっていたかわかりません。

 

時間にして5分間くらいだったけど、遭難の淵を覗き見たような出来事でした。帰ってからこの記事を読み直し、深く反省しました。

yamahack.com

 

当日の軌跡。矢印の所が現場です。

f:id:tomoquito:20200920170747j:plain



真面目に歩いたので撮った写真は少ないです。御幸ヶ原到着寸前のトリカブト、去年は手に取れる近さに一杯咲いていたけど、今年は少なくて寂しいな。

f:id:tomoquito:20200920182247j:plain

 

その先、階段を上り切るとキンミズヒキムラサキツユクサと色のコントラストが可愛い。

f:id:tomoquito:20200920182439j:plain

 

男体山山頂付近で見つけた、秋の落とし物。

f:id:tomoquito:20200920183114j:plain

 

道迷いも遭難も、他人事ではないと肝に命じた一日でした。無事下山出来たことに感謝。

 

ご訪問ありがとうございました。
いいね!のクリック
頂くと嬉しいです。

にほんブログ村 アウトドアブログ 軽登山・トレッキングへ
にほんブログ村