涸沢でソロテント泊④:一晩中雨に打たれ…
憧れの涸沢で、初めて過ごすテントの夜は雨でした・・・。
2020年10月4日(日)〜5日(月)
紅葉狩りを終えてテントに戻ってからの事。
実はここまでに私は、もし気づいていなかったら致命的なミスになったかもしれないしくじりを犯していました。家を出る時、慌ててパッキングしたのでうっかり「残り少ないガス缶」を持ってきてしまったのです。しかも予備を持たず。。。横尾で気づいてヒュッテに問い合わせ、売店で買えるとわかったので涸沢まで駒を進める事が出来たのですが…
さて、夕飯のお湯を沸かそうとすると、ストーブのイグナイターが効かない。カチッ、カチッと音が鳴るだけで火が点かないのです。これは気圧や気温が低いから、つまり標高の仕業。幸いこれは想定していた事なので、マッチを使って点火出来ました。
しかし、点いたと思ったらすぐにひゅ〜っと消えてしまい、あっけなくガス交換。ヒュッテで買えてほんと助かったー。ちなみにこの消えたガス缶、帰ってから家で使ってみたら勢いよくシューっと吹き出し、イグナイターも一発で点いたのです。高度の影響、恐るべし。
教訓その1:
標高の高い所へ行く時はタップリ入っているガス缶とマッチを沢山持参するべし
やっとお湯を沸かし始めたところで、ついに雨が降り始めました。小雨、と言えるぎりぎりの雨量だったけど止む気配はなく、しとしと降り続いています。周りの人々は皆、テントの中に入っている様子。私はテント内で火を点けるのがどうしても怖くて、お湯が沸くまで少しの間、外で降られるがまま。 でも、テント立てるまで保ってくれただけでも御の字です。
程なくお湯が沸いたものの、テントに入ってからも大変だったー。フリーズドライのご飯と、お湯で溶かすカレーを食べたのですが、どうやって食べたのかよく覚えていません。テントの中ではお湯やカレーを安心して置ける場所がなく、絶対にこぼすわけにもいかないので何をするにも片手は常にクッカーを持ったまま…(苦笑) 余ったお湯はテントの中で危険物、でも外に置くと冷めちゃう。テントの中でストーブが使えれば、沸かし直す事もできたんだけど。
教訓その2:
寒い所へは保温ポットを持参せよ
絶対こぼれないし冷めないし、一石二鳥。にしても、テント内でバーナー使えるようになりたいです…。
ご飯を食べたらすることもないので、午後7時ごろ早々とシュラフにIN。疲れていたからすぐ眠れるだろうと思っていましたが、全く眠気を感じない。おかしいなぁ。普段は寝るの大好き、どこでも眠れるから家族に「眠りの専門家」と呼ばれているのに。気が張っていたのかもしれません。
雨風の音とフライのパタパタ音を聞きながら考えていたのは、明日の朝、雨の中でテント撤収する手順や時間の見積もり。それから、テントやウェアなどの高性能ギアってすごいなぁと思っていました。たった2枚の薄~い布の向こうは雨降って寒いのに、テントの中はあったか。シュラフの中はぽかぽか。今までほとんど地元の山でしか着ていない高性能ウェアも、やっと本領発揮できたってもんだ。笑
午後9時には山小屋の明かりも消えて真っ暗になると思ったので、その前に一度トイレへ。暗い中、濡れた岩場で滑らないように、また他人様の張り綱に引っかからないように気をつけながら歩きました。丁度雨の止んだタイミングがあったので今だ!とばかりテントを出たけど、もしレインウェアを着て行った場合、濡れたウェアはテントのどこにどうやって置けばいいんだろ?テントの外で脱いだら自分が濡れるし、中で脱いだら室内が濡れるし…行く前はそんな事もうじうじ悩んでいました。この疑問はいまだに解決していません。今度誰かに聞こっと。
その後、何時まで眠れなかったかわからないけど、いつの間にか寝ていて…
無事、朝を迎えることができました。夜中に浸水や結露して濡れることも想定して対策していたけど、大丈夫だった!
すぐ口に入れられる物を適当に食べて、レインウェアを着てテント出たのが6時40分。トイレに行って戻ってきたらテント撤収。7時半、出発。悪天候なのでパノラマルートで降りるのは止めて、元来た道を戻りました。
本谷橋まで降りると雨は上がり、レインウェアを脱いで身軽に。
徳澤園でやっと温かいお食事にありつけて、美味しかった〜♪
予定より早いタイムで降りたので1本早いバスに乗りたくなり、明神から先は半分走る勢いで、午後1時7分上高地到着
13:15 シャトルバスで上高池発
13:45 沢渡着 車中泊仕様になってる車を元に戻してサッと日帰り温泉
14:35 沢渡発
19:00 東京着(所用あり)
21:00 帰宅
こうして初めての一人テント泊、無事終了したのでした。同行者が居るのも楽しいけど、一人なら自分の都合だけで日程が組めるのがいい。車中泊出来れば宿泊の心配なく遠くに行けそう。次はぜひ穂高まで行きたいです。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
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