宝篋山(第16回):夕焼けを見に
午後の約束がキャンセルになった日。夕暮れの宝篋山も素敵、と聞いたことがあったので、夕日を見に行きました。
2019年8月29日(木) 単独行
山頂で夕日を見るのはさすがに下山が怖い。小田城コースの下にある展望台なら方角的に夕日が見えそうと、何の根拠もないけどそこで日の入りを迎える算段で出発。
8月は遠出が多かったので、宝篋山に来たのはほぼ1か月ぶり。麓の稲は首をたれ、色づき始めています。その周りを飛び回るシオカラトンボは、すっかり秋の風景。
山頂に着くまで出会ったのは、3組の人間とヘビ1匹( 涙)。目の前をにょろにょろっと横切って行ったのですぐさまフローズンパーティーに変換し、登り続けました。
ヘビとフローズンパーティーの因果関係について、こちらに書いています。
筑波山(第18回): 夏の低山三大北壁 - つくば発 山ある記
誰もいない山頂。調べてきた日の入り時刻までに展望台に着きたいので、すぐ下山開始。
日没までまだ1時間あり青空も見えていたけど、思ったより暗い小田城コース。山頂に誰もいないってことは下山中、誰にも会わないことがほぼ確定したってこと。朝、一人で行動するのは全然平気なのに、夕闇が迫っているというだけで高まる緊張。
なんか怖いぞ・・・ヘビ、イノシシ。小田城コースはイノシシが出たったよく聞くのです。自然と速足になり、先日、クマ鈴を買わなかったことを後悔しました。そしてクマ鈴のかわりにスマホを取り出して、音楽をかけました。普段は山の中で人工的な音を出すのは憚られるけど、もう周りに誰もいないんだからいいや。ヘビだって、なんか音がすれば早めに逃げてくれるかもしれない。
かけたのは、自作のプレイリスト「山音楽」。山に行く車の中で聴いたり、山に行く朝、目覚ましにセットする音楽を集めたものです。そうして自分を勇気づけるため、一緒に歌いました。足はもう、ゆっくり歩いてなんていられなくて常に走っています。恐怖に押されるように走りながら歌って、何かごそっと音がしたりすると「何コレ!?」と叫び、絶対人には見られたくない取り乱した様子だったはず。
展望台に着くと空が赤くなってきているのが分かりました。でも、林に遮られてほとんど何も見えない。林の向こう側に出ればバッチリ拝めるはずだけど、探してもそんな道はなし。夕日スポットを事前に確認するべきでした。何の根拠もないのにここで見るつもりだったなんて、能天気にもほどがあるよ、、、(苦笑)
石切り場の所で、かろうじて夕焼けのしっぽが見えました。
無事、駐車場に戻ると見事にすっからかん。私の他に、1台しか車がありませんでした。
一人で山に入ってテント泊なんか出来る方を、心から尊敬します。私はとても無理だ。昼間の一人は平気でも、これから暗くなるというだけで精神的に参ると実感しました。
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