宝篋山(第31回):杖
2020年2月12日(水)
とびっきり天気の良い午前中。
こんな日は平日でも9時過ぎると駐車場は一杯。でもこの日は運よく出て行く車があり、入れ替わりにすぐ停めることが出来ました。
麓では、冬の間休んでいた田んぼをトラクターが耕していました。
頂上はいつになく、大勢人が居ました。隣のテーブルでは単独の若い男性がバーナーで一人鍋やっていて、興味津々に群がってくる中年女子3人組。売ってる場所や何を揃えたらいいか質問攻めでしたが、若者は親切ていねいに答えていました。すっかり買う気になって喜んでいる女性たち。微笑ましい一場面でした。
行きは気づかなかったけど、登山口に手作りの杖がたくさん置いてあったこの日。
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植村直己さんのお墓を訪ねて
2月12日は冒険家・植村直己さんの誕生日。植村さんは1984年、43歳の誕生日にマッキンリー単独初登頂を果たし、翌13日に消息を絶ちました。3つの記念日を前にした2月11日に何か行動を起こしたいと思い、お墓参りに行くことに。女神さまを誘ったら、もう一人の植村ファン、よしえさんを連れてきてくれました。
よしえさんと女神さまは、11月に行われた日本冒険フォーラムでたまたま席が隣で知り合った関係。
実は私も、植村公子夫人からこの日の懇親会チケットを頂いていたのですが、どうしても外せない家族の行事があり行けませんでした。公子夫人のご厚意を無駄にするのが忍びなく、自分のチケットを女神さまに託していたので、女神さまの誘いを受けたよしえさんが急きょ、私の代わりに懇親会に出てくれたのです。懇親会の席で二人、植村さんや山の話で盛り上がったと聞いて、私もその人に会ってみたいなと思っていました。
2020年2月11日(祝)
植村さんのお墓は板橋区の乗蓮寺というお寺にあります。冒険館で待ち合わせして展示を見た後、お寺まで歩きました。
墓地へ入るとすぐ目につくこの立て札。訪ねてくる人が多いのでしょう。実際、私たちが居た間にも、この札があったから見に来たという女性が居ました。
植村さんはまだマッキンリー(今はデナリ)のどこかで眠っていますが
墓碑には草野新平の追悼詩が刻まれています。
地球には
もう彼はゐない
けれども生きてゐる
修身に化けて
植村直己は
私たちの中に
生きつゞける
お墓の横に名刺受けがあったのには驚いたけど、今でも冒険に出る前の冒険家がお参りに来ることもあるようです。
閉園時間が過ぎたのにも気づかず、ここで話し込むこと1時間半。意図したわけではないけど、ファンが3人集まれば話題は自然と植村さんの冒険や山のことになります。お墓の前で山の話なんてきっと植村さんも喜んでくれてるよね。
今回、植村話を共有できる仲間が増えたのはとても嬉しく、それも私が冒険フォーラムに行けなかったから出会えたという不思議な巡り合わせ。植村さんが引き合わせてくれたとしか思えない…と3人、一致しています。
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3/3まで!薬王院のひな祭り(筑波山第38回)
筑波山の西側中腹にある椎尾山薬王院は1200年続く古いお寺です。薬王院コースの登山口なのでついでの軽い気持ちで覗いてみたら、期待以上に素敵な所でした。
スダジイの巨木群生地でもあります。
ひな祭り期間中は庭園にお雛様が飾られています。お雛様たちの舟遊び。なんと雅なことでしょう。
このお雛様を一緒に見たいがために東京のヤマ友を呼びつけ、薬王院コースを登ることになっていました。この日は一人でその下見。
2020年2月18日(火)
風が強く、お雛様の舟がゆっくり水面を漂うとまるで命が吹き込まれたようです。このお天気、そしてお雛様もお出ましだというのに境内には誰一人と見物客がなく、雅な風景を心ゆくまで独り占めしました。
春の弥生のこの佳き日…
でも、山の上は雪が積もっていました。
前夜、木に積もった粉雪が風に吹かれてキラキラ降ってくる中、登りました。
桜川市を一望に見下ろす展望台に行くと、何か飛んで来た!
下山して、もう一度お雛様を鑑賞。
薬王院のひな祭りは3月3日まで。週末なら今週が最後のチャンスです。私も別の友人と、もう一度行く予定。
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雪山装備雑感
スノーシュー入門講座で雪山デビュー。暑かった1日目とプチ吹雪の2日目、両方体験したことでアルパインスーツの威力を実感しました。特に2日目。氷点下・強風だったけど、身体は寒さを全く感じなかった。実は、せっかく高いウェア買ったんだから、風よ吹け〜…なんてちょこっと思っちゃったりしたのです。
でも、顔と足は寒かった〜。頭の防寒は全く手薄で、普通に街で使うカシミヤのマフラーをぐるぐる巻きつけて、フードをかぶっていただけ。これじゃ寒いのも当たり前ですね。次行く時は、目出帽とかフェイスマスク買わなきゃ。
靴はスリーシーズン用のものなので防寒が足りないのもあるけど、ついた雪がなかなか落ちないのです。その、落ちない雪に足が冷やされた感は否めません。靴でもザックでも、雪山で使うものは雪がつきにくい素材である事が非常に大事だと思いました。
着ていたのは下からミレーのドライナミックメッシュ(上半身のみ)、メリノウールのアンダーウェア、スタンドカラーのハーフジップシャツ、フード付きジャケット、中綿ジャケット、アルパインジャケット。
暑かったときは中綿ジャケットを脱いで、アルパインジャケットの脇のファスナーを開けました。山ウェアって本当に機能的。
ただ、全てが終わって温泉から出た時、失敗したー。このまま東京に戻ると大汗かくと思ったのでメリノウールと中綿ジャケットを脱ぎ、東京仕様の薄着になったのですが。その後、道端でバス待ちをしなくてはいけない事をすっかり忘れていて、、、峠のバス停は吹きさらし、強風をまともに受ける立地にあり、日は陰って気温がみるみる下がっていくというのに席を確保するため早めに並ばなくてはならず…二日間でこのバス待ちが1番寒かったです。機能的なウェアも、運用を間違えてはダメだ。
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雪山デビュー【ロングトレイルハイカー入門講座・2日目】高峰山・車坂山
2020年2月9日(日)
起きてすぐカーテンを開けると、今日行く山は分厚い雲に覆われて、見えない。。。いやな予感。
スノーシューハイクの2日目。安藤百福センターからタクシーで高峰高原ホテルへ行くと、昨日とは打って変わって悪天候でした。気温マイナス5度、風速12メートル。体感温度はマイナス17度になります。雪が「ちらつく」程度だったのは救われたけど、強風は辛い。フードを被って、顔もネックゲイターやゴーグルで覆って行動開始。
「苦行」と言ってる人も居たけど、私には、昨日の登りの方が苦行でした。天候はともかく、昨日はレンタルのシューズが歩きにくかったので自分の靴に替えたら、とても歩きやすくなったんです!この日も頑張って先生のすぐ後ろをついて行きました。
しょんぼりした葉っぱが衝撃的だったシャクナゲ。夏に来た時は丸みを帯びた葉っぱが重なるように茂っていたのに、こうやって寒さから身を守っているそうです。賢いなぁ。そしてこの寒さの中でも、真ん中の尖ったものは花芽でしょうか、ちゃんと次の季節の準備をしているのが健気です。
高峰山山頂。とてもじゃないけどY字バランスなんか出来ません。寒いし場所はないし、団体行動のペースを乱さないようについて行くのが精いっぱい。
ここからスタート地点まで戻り、今度は車坂山を歩いているとき、ほんの一瞬青空が!樹氷とダイヤモンドダストがきれいだったので、調子に乗って素手で撮っていたらすぐ指がジンジンしてきた、そしてなかなか温まらなかった。。。
ザックの外ポケットに入れていた水は、凍って口を塞いでいました。
自前のトレッキングシューズは昨日みたいに疲れることなく歩けたけど、寒かった。。。防寒性は圧倒的にレンタルシューズの勝ち。本当は今日みたいな寒い日に防寒靴を履いた方が良かったですね。
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雪の山に登る【ロングトレイルハイカー入門講座‐座学】
2020年2月8日(土)
高峰高原でのスノーシューハイクを無事終え、宿泊先の安藤百福センターにやってきたのが午後3時半。研修室から、今歩いてきた山の方が見えます。
夕飯の前に雪山入門の座学がありました。
内容は雪山概論から必要な装備、シーン別ウェアのレイヤリング法や危機管理など。山岳部や山岳会に所属していない登山者にとって、こうした知識を体系的に得られるのは大変ありがたいです。この座学で、雪山登山というジャンルは氷河の無い日本特有のもの、と知ったのは印象的でした。緯度と標高から見て日本の雪山は、一般人でも入って行きやすいのだとか。日本に生まれて良かった。。。
毎回美味しくて楽しみな夕飯、今回はみんなで作るあったか鍋♪
「鶏団子の味噌鍋ーにんにく生姜タップリ」
「おだし香る豚バラ肉の梅干し鍋」
野沢菜漬けや白菜のナムル、
酢の物、カキのオイル漬け(オリーブ油とごま油の二種)
その他もろもろ。
デザートの「三宝柑ゼリー」はみすず飴で有名な上田・飯島商店の銘品。美味しかった~♪ 皮からの香りを出すために、くし形に切って頂くのがおすすめだそうです。
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雪山デビュー【ロングトレイルハイカー入門講座・1日目】水ノ塔山②
2020年2月8日(土)
安藤百福センターのスノーシュー講座1日目の記録、その2です。
前回の記事はこちら→
歩き始めた頃にはすっかりお天気が良くなり、風もなく穏やか。すぐに暑くなって、中綿ジャケットを脱ぎました。みんな、あっつい暑い言ってたな。
20人ほどの参加者の中で私は先頭グループを歩くように心がけていました。先生の歩き方を間近で見て記憶に焼き付けておきたかったのと、後続グループを待つ間にあわよくば写真を撮ろうと決めていたからです。雪山では手袋を二重していることもあり、スマホの操作も一苦労。撮りたくても諦めた被写体がいっぱいありました。
冬山に持って行く食料は、カップヌードルや(百福センター主催だから、あえて商標名で!)中身の入っていないパンがお勧め、と事前に通達がありました。おにぎりやクリームパンなど、水分の多いものは凍ってしまうそうです。私のお昼はスーパーで新発売をアピールしていた黄金鶏油鶏塩味。あっさりして美味しかった♪

初めてスノーシューで歩いた感想は、、、登りがきっつい!足がすぐ疲れて、30歩くらい歩くともう「休憩まだかな・・」と思っている自分が居ました。その原因を考えてみると、どうもレンタルした靴にあるような。足首が固定されているプラスティックのブーツなので、足首を曲げられないのが辛かった。下りは調子よく、めちゃくちゃ楽しかったんですけどね。明日は自前のトレッキングシューズを履いてみることにしました。
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